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2018.7.27
18FフルオロミソニダゾールPET/CTを用いた細胞内低酸素の定量化はエストロゲン受容体陽性原発性乳癌の予後予測に役立つ
Article release: A Asano, S Ueda, I Kuj, et al. Breast cancer research, 2018 July

本研究は乳腺腫瘍科と核医学科の共同研究で行われました。原発性癌患者44名を登録し、18F フルオロミソニダゾール(以下FMISO)PET/CTを施行し、原発巣のFMISO取り込み能を組織血液比 (tissue to blood ratio:以下 TBR)で計測し、臨床病理学的因子や生命予後との相関を分析しました。結果FMISO-TBR は、高い核グレードやER陰性などの悪性度高い症例において有意に高く、ルミナールAタイプと比較してトリプルネガティブタイプで高い傾向を示しました。またFMISO-TBR高値群は低値群と比較して有意に無再発生存率およびが生存率が悪い傾向が見られ、この傾向はER陽性乳癌患者において顕著に見られました。この臨床研究は浅野彩先生の学位研究として行われました。

タイトル:Intracellular hypoxia measured by 18F-fluoromisonidazole positron emission tomography has prognostic impact in patients with estrogen receptor-positive breast cancer.
Asano A, Ueda S, Kuji I, Yamane T, Takeuchi H, Hirokawa E, Sugitani I, Shimada H, Hasebe T, Osaki A, Saeki T.
Breast Cancer Res. 2018 Jul 27;20(1):78.

リンク:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30053906

2017.7.10
ベバシズマブ抵抗性乳癌は急性低酸素を誘導しがん転移を進行させることをFDG-PET、低酸素FMISO-PET、および光イメージングによって解明
Article release: S Ueda et al. Clinical cancer research. 2017 July